子どもが必要ない、避妊が面倒だと考えている人の中には、パイプカットを望む人が少なくないです。パイプカットを行えば、避妊しなくても良い状態にすることができます。しかしながら、パイプカットを行った人の中には失敗を経験している人も多くいることを知っておく必要があるでしょう。
この手術を受けて失敗したくないと考えるのであれば、事前にどのような失敗が起こる可能性があるのかということを知っておくことが大切です。実際にこの手術を経験した人のトラブル例を参考にして、パイプカット手術を受けることで失敗が起きないようにしておくと良いです。
術後の痛みが思っていたよりひどかった
パイプカットを行う際には痛みを感じないことが多いのですが、術後には激しい痛みを感じてしまう人もいます。手術中には局所麻酔が行われるので、切開の際などに痛みを覚えることは基本的にないのですが、施術後に時間が経過して麻酔が切れてしまうと、穴を開けた部分や縫合した部分に痛みを感じることがあるので注意が必要です。
もちろん、手術が終わった後にはすぐに痛み止めを服用しますし、家に帰ってからも服用できるように痛み止めが処方されます。しかしながら、中には薬を服用しても痛いと感じる人がいるので、術後の痛さで失敗したと思う人もいることを知っておかなければなりません。
医師の腕というよりは個人差が大きいようなので、同じ病院で施術を受けた場合であっても、全く術後に問題がなかった人もいれば違和感や痛さを感じた人もいることがあると知っておく必要があります。
これによって失敗したくないと考えるのであれば、痛みが少ないと評判の病院を選ぶだけではなく、施術後に安静にすること、正しく薬を飲むことが大切だと理解しておくべきだと言えるでしょう。こういった注意点を守ることによって、失敗を防ぎやすくなるはずです。
パイプカットをしたものの子どもが欲しくなった
子どもが必要ないという理由でパイプカットをする人が多いのですが、パイプカットをしてから心変わりする人も少なくありません。夫婦で必要ないと話し合っていたけれど、年齢を重ねることで子どもが欲しくなるケースもあります。
また、既に子どもがたくさんいるから、これ以上子どもは必要ないと施術する人もいますが、再婚などによって子作りを希望するケースもあることを知っておきましょう。パイプカットは元に戻すことができると聞いたことがある人もいるかもしれませんが、確実に元に戻せるわけではないです。9割以上の人は精子が含まれる精液を出すことができるようになっていますが、その一方で1割の人は自然妊娠が望めないことを理解しておかなければなりません。
再建手術を行うためには平均で60万円ほどの手術費用が必要ですし、これによって自然妊娠が望めなかった場合は不妊治療を行う必要があり、更に20万円ほどの費用がかかってしまいます。パイプカットした後に心変わりして子どもが欲しくなる人もいますが、その場合は確実に自然妊娠が望めるわけではないこと、手術や不妊治療に多額の費用がかかってしまうことが多いことを理解しておきましょう。
検査を受けずに妊娠が起こってしまった
パイプカットを行えば精液に精子が含まれなくなるので、コンドームやピルを用いて避妊しなくても妊娠を防ぐことができます。しかしながら、手術を行ってすぐに効果が得られるわけではないので、しっかりと精液に精子が含まれないことを確認するまでは性行為の際にコンドームなどを用いなければなりません。
医師から術後に検査を受けたり、定期的に検査を受けたりすることを勧められるはずですが、これを無視してしまうと、まだ精子が残っているのに避妊せずに性行為を行ってしまう可能性があります。また、精子がいないことが確認されたとしても、処置した部分から少しずつ精子が侵入し、妊娠を引き起こしてしまうケースがあることを知っておくべきです。
非常に稀ではありますが、精管を縛った部分が破れてしまって精子が出るようになることもあると理解しておきましょう。検査を受けていれば、妊娠させることがない状態であることを確認することができるので、医師に指示された通り、定期的に検査を受けることが大切だと言えます。
実際にパイプカット後に精子の有無を確認しないまま性行為を行ったり、定期検査を受けることを怠ったりすることで妊娠が起こったケースがあることを知っておくと良いです。
まとめ
子どもを望まない場合にはパイプカットが非常に有効だと言えますが、これを行うことによって失敗したと感じている人もいます。術後の痛み、子供が欲しくなった、検査を怠ることで妊娠が起こったなどの失敗があるので、どのような失敗があるのかを事前に確認しておくことが大切です。
下調べをしないまま手術を行うことにすると、思いもよらなかったトラブルを経験する可能性があります。これまでにパイプカットを行った人たちがどのような失敗をしてしまったのかということを知り、同じ失敗をしてしまうことがないように気をつけておくと良いです。